子育てが苦痛で仕方ない!子育ての苦痛から抜け出す道は? かけがえのない時間とは・・・

 

 

2歳と3ヶ月になる息子は、最近いろんな言葉を話すようになって、その幼児語が本当に可愛いです。
顔も可愛いし、声も可愛いし、話す言葉も、一つ一つの動作も、何もかもがほんっとに可愛くてしかたない♡
可愛い盛りというやつですね!

 

しかし、私が息子のことをこんなに可愛いと思えるようになったのは、まだ最近のことです。
息子が生まれてから2歳になるくらいまでは、可愛いという思いより子育てがしんどいという事のほうが完全に勝っていて、息子のことを心から一番に何を差し置いても可愛いと、普通の母親なら抱きそうな感情には全くならなかった。

つまり、子育てが苦痛で仕方なかったんです。

 

私って、子育てに向いてないな。
私って、ダメな母親だな。

ずっとそう思っていました。今でもそう思ってるか・・・。

 

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「子供を産んだら女はみんな幸せになれる」なんて嘘、
というか私には当てはまらなかった。

35歳まで自由きまな独身暮らしを続けてきて、結婚も子供も別にどっちでもいいやーと思っていたのですが、縁あって結婚し、縁あってとんとん拍子に子供を授かりました。
すごく子供が欲しかったという訳ではないけど、子供ができたときはやっぱり嬉しかった。

昔から、自分が女であることがすごく嫌で、つねに「男に生まれ変わりたい!」と思って生きてきた私ですが、子供を産めば、「女でよかった」と思うんだろうなと、なんとなく期待していました。

しかし、その期待は見事に裏切られましたね!

生まれてきた赤ちゃんを見て幸せとか感じてる余裕全くなかったし、身体があちこち痛みすぎて体調が史上最悪だし、寝不足でボロボロだし、産後のホルモンバランスの変化の影響でずっとイライラしてるし・・・。

妊娠中からじわじわと積もり積もっていた精神的・肉体的苦痛が、出産とともに更に増して、もう精神的にも肉体的にも本当に最悪中の最悪でした。

慣れない育児に頭を悩ませて、とにかく必死で赤ちゃんのお世話をして、とにかく寝不足で辛くて、体重は戻らないし体形は崩れたままだし、顔はボロボロ頭はボサボサ・・・。

それなのに、夫は前と変わらず飲みに行ったり釣りに行ったりすることに、本当に腹が立ったし羨ましかった。

やっぱり、女って損だと思った。

男の人はよく「結婚は墓場」みたいなこと言うけど、男は結婚したって子供ができたって自由に外に出られるし、女性ホルモンに翻弄されて体調や精神面に不調をきたすこともないし、とにかく自由ですよ男は。
それに比べて女は、結婚したらほんとに墓場。

今でも日本では、家事は女の人がやるんです。
子育ても女の人がやるんです。
協力してるって言っても、男は「協力する」というスタンスなんです。
当たり前のように、分担はしてくれないんです。

家事や子育てがどれだけ大変か、産後の身体がどれだけしんどいか!
それでも家事も育児も一人でしなきゃいけないなんて、世の中狂ってるわ!

とにかく、人生のどのステージに立っていても、女は損だということがよーくわかりました。
やっぱり、男に生まれてきたかった。

出産したことによって、女でよかったとは全く思えなかった。
出産したことによって、幸せを感じる余裕なんて全くなかった。

産後、数か月のときでこんな風に思っていました。
そして、息子が成長するにつれ、育児がどんどん辛く苦しくなっていきました。

子供と二人っきりの生活で、毎日泣いていた。(子供じゃなくて私が!)

赤ちゃんはすごく可愛いし、自分の息子は誰よりも可愛くて愛おしかった。
でも、お世話するのは嫌だった・・・。

うんちがゆるくて常に漏れて服が汚れるし、訳も分からずギャーギャー泣き続けるし、暴れまくるし、夜泣きがひどいし、言葉が通じないし、もう本当に気が狂いそうでした。
というか気が狂ってたなー。
毎日、発狂してた!
泣き叫ぶ赤ちゃんに向かって、ギャーって怒鳴って、そのあと自分も泣き叫んでた。

その当時、アパート暮らしだったのですが、いちど近所の人に虐待を疑って通報されました。
たしかに、あの泣き声や叫び声だけ聞こえてきたら、虐待かと思うかもね~。
通報されちゃうくらい、ひどい状況っだった。

精神的におかしくなっちゃった感じ。

子供を愛せないってとこまではいかないんだけど、子育てが辛くて辛くて仕方ないんです。
そんな悩みを話して共感してもらおうかと思い、子育てサークルみたいなところに顔を出したりしていた時期もありましたが、はっきり言って逆効果でした。

子育てサークルに来ているママ達って、皆なんだかすごく幸せそうなんですよ。
子供が可愛くて仕方なくて、子供の話ばっかりで、お世話とか成長に関する相談とかはしていても、子育てで自分が辛いとか、自分の体調がしんどいとか、そうゆう話はほとんど出ないんです。

皆、子供を産んで幸せで、育児は大変だけど楽しいです!みたいな人ばっかり。
私みたいに、

「育児が嫌で嫌で、自分の体調も最悪で、子供のこと心から可愛いと思えないんです。」


なんて言う人いなかった。

だから、全く共感して精神的に楽になれる場所ではなかった。
たまに親に相談しても、
「頑張らなきゃ」
とか言われて余計落ち込んだり、
夫に話しても、余計に傷つくようなこと言われれだけだったり・・・。

とにかく孤独だったな。
1歳児に向かって、普通に
「うるさい!静かにしてよ!」
「うっとしい!あっち行ってよ!」
とか怒鳴っちゃったり、最低な母親だなほんと。

虐待って、こうゆう感じで発生するのかしら?なんて思っちゃったりもしました。

周りのママ達は、どうしてあんなに優しく子供に接することができるんだろう。
どうして私はこんな風なんだろう。
ほんと、子育てなんか向いてない。

私の子になんか生まれてきて、この子ってほんと可哀そうだなと思いました。

息子と少しずつ意思の疎通ができるようになると、変わった。

保育園に行きだしてからは、精神的・肉体的苦痛からだいぶ解放されました。
日中、一人の時間が持てるだけで本当に楽になった。

よく、周りのママ達は、「保育園とか幼稚園に行くようになると寂しくてー」とか言う人が多いですが、私は全く寂しくなかった。
送り出した後の解放感といったら、半端ないですよ!
やっと自由になれるんですからねー。

こんな風に思うなんて、私って、人間的にどっか欠陥があるんでしょうかね。

そんな私も、息子が言葉を発するようになり、自分の意志を伝えてくるようになり、私への愛情を表現するようになると、息子が可愛くて可愛くて仕方がなくなりました。
私のことを、「おかあさん」と認識してくれて、「あかあさん」に対して愛情を求めてくる言動は本当に愛おしいです。

それでもまだまだ、わがまま放題でいたずらばかりのイヤイヤ期なので、1日に数回は怒鳴ったり怒ったりしてしまいます。

前までは、私がどれだけ怒鳴って叫んで怒っても、怒られているということがわかっていなくて、鬼の形相の私を見てケラケラと笑っている息子でしたが、さすがに1歳超えるといろんなことが分かってくるので、私が怒るとめっちゃ悲しそうな顔で泣いたりします。

そんな風に泣かれてしまうと、猛烈に怒ってる時でも、我に返って
「怒ってごめんね~、おーよしよしヾ(・ω・`)」
と、抱きしめちゃいます。

イライラして思わず、「あんたなんか嫌い!向こう行ってよ!」
なんてことを言ってしまったりすることも、今でも多々あるんですが、そんな時も息子は猛烈に悲しそうな顔をするんです。
その顔を見ると、本当に悪かったなって思ってすごく反省しますね。

こんなに小さくても、感情を持った、一人の人間なんだなって感じます。
この子に、悲しい思いや寂しい思いをさせちゃダメだなって、思います。

まだ赤ちゃんのころは、この子の命を守るということだけで精一杯でしたが、大きくなって意思の疎通ができるようになってくると、自分の中でなんか変わりました。

ここまでが長かった・・・。
よく、子供の成長を見て
「あっという間だねー」
という言葉を聞きますが、私には子供が生まれてからの2年間は本当に長かった。
まだ5ヶ月!?まだ10ヶ月!?やっと1歳!?
早くおっきくなってほしい。早く苦痛から解放されたい。という感じだったので、本当に長く感じました。
辛いことしてる時間って、長く感じますよね。

私にとって、出産と育児は本当に辛い体験だったということでしょうね。

かけがえのない時間とは

誰かに育児の愚痴を言うと、必ずといっていいほど言われる言葉に、

「今しかないよ、この可愛い時期は」

というのがありますよね。
産後2年間、この言葉は私の心には全くもって響きませんでした。

そもそも、可愛いより育児大変というのが勝っていたので、とにかく早く抜け出したかった。
この可愛い時期が今しかなくて、あっという間に大人になってしまうから、今の子供といる時間を大切にしないと後で後悔するよっていうのは理論的にはわかるんだけど、今が辛すぎて、今を大切にするとか今を楽しむなんてこと到底できなかった。

私にはやりたいことが山ほどあるし、行きたいところも山ほどあって、子育てに縛られてそれができないことが、もどかしくて仕方なかった。
自分には時間が足りなくて、心に余裕が無さ過ぎて、子育てを楽しむ余裕なんて全然なくて、いつもイライラしてました。

そんな状態の私でしたが、ある事がきっかけで「かけがえのない時間」というものに気づくことができました。

結婚してから子供が1歳半くらいまでの3年間ほど、名古屋の西区に住んでいたんですが、最近その近くにたまたま用事があって行った時の事。

よく使った最寄りの駅に着くと、引っ越してから半年ちょっとしか経ってないのに猛烈に懐かしさを感じました。

見慣れた懐かしい景色を見たら、一気にこの3年間の思い出が蘇ってきて涙がぽろり・・・。

息子を抱っこひもに入れて、いっぱい歩いた道。
息子がおなかの中にいるときから何度も一緒に乗ったバス。
ベビーカーに乗せて一緒に行った公園。
抱っこしてあやしながら、アパートのベランダから見た景色。
2か月だけだったけど、通った保育室での息子の様子や送り迎えの道中の会話。

抱っこひもに入って私にぴったりくっついて、いつもいつも一緒だった。
どこに行くにも、何をするのも、いっつもぴったり私にくっついて抱っこされて。

そんな、なんでもない日々のこと、今思い返すとなんだか分からないけど涙がボロボロとまらなくなってしまうんです。

あのとき、私はどんな気持ちだったっけ。
あのとき、息子はどんな気持ちだっただろう。

思い返してみると、
あ、あのとき楽しかったな
あ、あのとき幸せだったな
って、思うことがいっぱい出てくるんです。

あれ、どうしてだろ
あんなに辛くて抜け出したかったのに・・・。

人って、時間が経ってからじゃないと幸せを認識できない生き物なのかもしれないですね。
その時は、その時のいろいろなしがらみがあって幸せに浸っている余裕がないから、幸せを十分に心で感じることができないまま過ぎてしまって、幸せなことがあってもその後に辛いことがあると、その辛いことのほうが幸せよりも勝ってしまうから、幸せを感じたことを忘れてしまうのかもしれません。

あー、これが「かけがえのない時間」というものの正体か。

 

かけがえのない時間とは、過ぎてから思うことなんですね。

なんだ、私って、幸せだったんだ。
出産してから今まで、ずっと辛い辛いと思ってきたけど、こんな風に感じられるってことは、本当は幸せだったってことですよね。

今を大切にするなんて余裕ないと思っていたけど、ちゃんと今を大切にして生きてきたな私。
今も、幸せなんだ、きっと。

 

そんな大切なことを気づかせてくれた、とある日でした。

 

 

子育ての苦痛から抜け出す道は

子育てに行き詰っているとき、苦痛な時、逃げ出したいとき、
そんな時は、どうしたらいいんでしょう。

私はそんな時、昔の写真を見ます。
昔と言っても数か月前とかですが。

子供はすごいスピードで成長するので、少し前の写真を見るだけでも、
「おおきくなったなー」
「こんなに小さかったなー」
と、思います。

それと同時に、この時のこんな顔が可愛かったなとか、この時こんなことが大変だったなとか、いろいろ思い出して、振り返ってみると、すごく成長したわが子がいるんです。
あ、私って頑張ってここまで育てたんだなーって思えるし、この子も頑張ってるんだなーっていう気持ちになって、私も大変だけど、この子もいろいろ大変だったんだろうなって思えて、なんだか寄り添いたい気持ちになるんです。

あとは、とにかく息子を「ぎゅーっ」と抱きしめることですね。
イライライライラでストレス爆発しそうな時も、辛くて辛くて泣きたくなるときも、一呼吸おいて息子を抱きしめると、その柔らかさ・におい・温かさにほわっと癒されます。

この子を大事にしよう。って思えます。
スキンシップって本当に温かいですよね!

私が泣いていると、よしよしと頭をなでてくれる息子。
どれだけ怒っても私になついてきてくれる息子。
「ママ、ダッコシテ!」と手を広げてせがむ息子。

愛おしくて愛おしくて仕方がないそんな姿を見られる幸せを、少し前のことを思い出して幸せを感じられるように頭の中に常にストックしておいて、辛いときや抜け出したいときにとりだして上手く心に届けられるようにしていけたら良いと思います。

余談ですが、「ぞうさん」てゆう絵本がめっちゃ泣けるよ。

「ぞうさん」ってゆう歌はみなさん知ってますよね。

♪ぞーうさん、ぞーうさん、おーはながながいのね、そーよかあさんも、なーがいのよー

てやつです。

この歌の絵本があるということを最近知ったんですが、これが、なんだかわかんないけどめっちゃ感動するんです!

内容は、ぞうさんの歌と全く同じなんですが、泣けるのは2番です。

「ぞうさん、ぞうさん、だあれがすきなの。 あのね、かあさんが好きなのよ。」

というなんてことない短い文なんですが、
これがなんだか知らないけど泣けるんですよ。

その絵本の絵がまた、なんだか心に沁みて・・・。

息子に読み聞かせしながら母が号泣!ってことになること間違いなしです。


ぞうさん

子供を産んでなかったら、この絵本読んでも泣けないだろうな~
子供を産んでも、女でよかったとは思えなかったけど、
子供を産んだことによって、私の中の何かが変わったことは明らかだな。

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