IFCA国際食学協会 食学講座

私は1年半くらい前から、IFCA国際食学協会という団体がやっている通信講座の 「美容食学講座」という講座を受講しています。食に関連する資格の講座を運営している団体はたくさんありますし、資格の種類も本当にたくさんあります。

その中で、なぜ私が国際食学協会の食学講座を受講することになったのか、その経緯と現在の学習状況を書いていきたいと思います。
まずは、国際食学協会とはどんな団体で、どんな資格がとれるのでしょうか?

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国際食学協会って?

  • 食養学やマクロビオティックから現代栄養学、そして各ご家庭に代々伝わるレシピや食事療法に代表される日本の良き食文化・食の智恵を「食学」と定義し、21世紀現在の人々やその子供たちに、さらに世界の人々に提供して後世に引き継いでいきたい。
  • 「食は命なり」「健康・道徳・経済の根源は食である」という理念を日本をはじめ、広く国際社会にも智得の場を普及していきたい。

                          (国際食学協会ホームページより)

という願いから発足された協会で、食学の通信教育や各種イベントを行ったりさまざまな食に関する活動をしています。
一般的にはまだあまり知られていない協会だと思いますが、有名な食関係の雑誌によく載っていたりするし、過去の名誉理事長にはタレントのRIKACOさんなんかもいます。

際食学協会の講座で取得できる資格

国際食学協会(以下IFCA)では、「食学士」と「準食学士」という資格の認定試験を行っています。

IFCAの通信教育か全国各地にあるIFCA認定教室に通学し、食学A級、美容食学A級、マクロビオティックA級のいずれかを受講し修了試験に合格後、専門課程を1つ以上修了すると「準食学士認定試験」を受験できます。認定試験に合格すると「準食学士」になることができます。

そして、「準食学士」を取得したのちに、所定の応用課程を修了し、「食学士認定試験」に合格すると「食学士」になることができます。

私は、「美容食学A級」「美容食学S級」「指導者養成コース」の3つを通信講座で受講しまています。A級は入門課程、S級は専門課程です。現在、専門課程が終わったところで、S級の試験の受験を控えています。この試験に合格すれば、「準食学士」の資格が取得できるというわけです。

将来的に食育の講師の仕事をしたいと思っているので、指導者養成コースも受講しました。
ちなみに、この3つのコースを通信教育で受講すると、1つのコースに1年間という期間が設定させれいるので合計で3年かかるところですが、レポートの提出を頑張ればもっと早く終了できます。私は子育てと家事をしながらで、2年間くらいで3コース終了しました。

この後、応用課程である「応用食事療法」を受講し試験に合格すれば「食学士」になれるのですが、IFCAの認定講師として仕事をするには「準食学士」で「指導者養成コース」を終了していれば条件が満たされるので、応用課程を受講する予定は今のところありません。

でも、「準」てつくとなんだかイマイチな感じがするので、できれば「食学士」!になりたいんですけどね・・・。IFCAさん、なんで準とかつくっちゃったんだろって思います。

あ、あといま追加で「食学調味料講座」を受講しています。調味料に特化したお勉強ですね。
私は講師になったら、まずは調味料についての講座を開きたいと思っているので、この講座を受講しています。

その他にもIFCAでは、「ナチュラルエイジングプログラム」という講座があり、これを終了すると、「食学マスター」というかっこいい称号がいただけるそうです。この講座は、’フードプロデューサー EPIC LLC./Atelier KIYO’代表の 南清貴さんが監修されています。

これらの講座の受講金額ですが、ホームページには載っていないので、資料を請求しないと分かりません。資料は無料で請求できるので、金額や詳しい内容が知りたい方は資料請求してみるといいと思います。

資料請求すると、担当の方から電話がかかってきて詳しく説明してくれますので、わからないことや疑問点はすべて受講を決める前に聞くことができるので安心ですよ!

食の資格として「食学士」を選んだ理由

民間の食関連の資格って、本当にたくさんありますよね。
「食育アドバイザー」とか「食生活アドバイザー」とか「食育指導士」とか・・・。

いろいろ資料請求してみたんです。片っ端から。
内容を見てみると、結構短い期間で取得できて、費用も3万円~5万円くらいのものが多かったです。 安いですよね!

でも、これくらい簡単にとれる資格って、意味あるのかな~て感じです。もちろん知識は身につくし資格もとれるので肩書に使えますが、なんていうか趣味程度な雰囲気ですよね。
私は。がっつりと真剣に仕事につながる知識と資格を身につけたかったので、こういった簡単にとれる系の資格はやめておきました。

どんなのかわかんないから、試しに15,000円くらいで取れる資格をとってみるというのもアリかもしれませんが、目的がある人にとってはそれって無駄なお金ですよね。

資料請求したなかで、金額が飛びぬけて高かったのがIFCAの食学講座でした。正直はじめは、こんなに高いのは無理だな~と思いましたが、資料の内容を見たり、IFCAについて調べたり、電話をかけてきた担当の人の話を聞くうちに、やってみようかなと思うようになりました。

IFCAのいいところは、資格をとるだけではなく、その後の仕事(独立・開業)などまでサポートしてくれる体制があるというところです。
資格って、とるだけじゃ意味がないんですよね。その後の何かに活かさないと!

担当の方からはそういった話がしっかりと聞けて、
「IFCAなら知識を身につけて仕事にできる!」
と確信しました。

やはり、ある程度しっかりした知識が身について、仕事に活かせる資格を取得するためには、相応のお金と時間を使う必要がありますよね!

食学講座の勉強をはじめてみた感想

まず最初に、段ボール3箱の教材が届きます。(3コース受講したので)
各コースともに「理論テキスト」と「実習テキスト」があり、結構なボリュームです。
テキストといっても、冊子になっているものではなく、1枚1枚独立していてバインダーにはさむタイプで、1ページごとに空白のメモ欄が用意されています。

これは、IFCAオリジナルの「LTA理論」というカリキュラムで、LTA理論とは、「理論=Logic」「考える=Thinking」「解答=Answer」の頭文字を取ったものだそうです。

受講する人が、まずはテキストから情報を得て、その「解答」を知る前に、まずそのプログラムの意図を、自らの志向で考えたり調べたりして、解答を創造する力を養っていくことを目的としているそうです。

なので、テキストを読んでいる途中で疑問に思ったことや、もっと詳しい情報をその都度調べて書き込んでいくことで、ただ与えられる情報をそのまま頭に入れるのではなく、自分の頭で考えて答えを導き出していくことができるんです。

テキストで学習したあと、単元ごとにレポートを作成して提出します。
このレポートが、想像以上に大変でした!穴埋め式の問題じゃなく、真っ白な用紙に自由書式で書かなくてはいけないレポートなので、考えたり調べたりですごく時間がかかるんです。

高校の時は試験といえば大抵、各設問があってそれに対して回答を書く、みたいなものだけど、大学にいったら試験といえば大抵、白紙のレポート用紙に長文でレポートを書かなければいけないですよね。大学の試験をはじめて受けた時のあの衝撃が再び!ですよ。

でも、やっぱり人間て、考えて自分の文章で書くことで記憶に残せるんですよね。テキストを読むだけじゃ、覚えられないんです。Q&A方式の問題を解くだけでは覚えられないし、理解ができないです。自分の頭で考えたり調べたりして答えを導き出すことによって、答えを理解して覚えることができて、それが知識になるんですね!

あと、今は大学生のレポートもパソコンで入力して作成することが多いのかもしれませんが、やはり「書く」ということは大事です。
キーボードで入力するよりも、書いたほうが覚えやすいです。書くことで漢字も書けるようになるし、将来、講師の仕事をするときは必ずホワイトボードなどに板書すると思うので、そのとき、感じが書けないと困りますしね!

最近は、なんでもかんでもパソコンで入力してしまうので、書く機会が本当に少ないです。書く機会が少ないと漢字もだんだん忘れてしまうんですよね。 読めても書けない大人って本当に多いと思います。

A級認定試験

レポートは提出すると、IFCA指導部から添削されて返ってきます。その添削内容が結構しっかりしていて、細かなところまでしっかりチェックしてくれます。まさに赤ペン先生です。
評価は、特優・優・良・可・不可といった5段階でされます。

この評価がそこそこ厳しくて、私はS級のレポートを終了した段階で、一度も’特優’をもらったことがありません。下手したら、というかちょっと手を抜くと容赦なく’不可’になり、再提出することになります。

まあ、もしかすると評価が厳しいのではなく、ただ単に私が劣等生なだけかもしれませんが・・・。
でもさすがに、再提出になると落ちこみます。もっと努力しなきゃなーと思います。

そんなこんなで、なんとかA級のレポートすべて合格し、いよいよ試験です。
試験といっても、これも在宅でできるのでテキストやインターネットを見ながら、制限時間もなくゆっくり取り組むことができるのですが、(一応、試験問題が届いてから3日以内に返送しなければいけないという時間の制限はあります)これがまた、すごいボリュームなんです!

試験のために丸一日、予定を空けて時間を作りましたが、完成するまでに本当に丸一日くらい時間がかかりました。
これ、試験会場でやるとか絶対無理だな~て感じです。

なんとか期限内に試験を終え、無事に合格することができました。
しかし、休む暇なく、次はS級プログラムの学習にとりかかります。

美容食学 S級プログラム

S級の学習内容は、A級よりさらに奥の深い知識の習得です。
S級のレポート作成に入って、私が一番大変だったのが、栄養価計算です。
数字が大の苦手なんです!

食学士の学習内容は、栄養士の学習内容とは違って、栄養価計算とかが主じゃないみたいなことを聞いていたので、てっきり計算なんてしなくてもいいものだと思ってたら、ハマりました・・・。がっつりあります。栄養価計算。
まあ、慣れればたいしたことないんでしょうが、とにかく数字が苦手な私には苦痛きわまりない作業でした!

一時は挫折しそうになりましたが、それでもなんとかレポートを全て終わらせ、あとは試験を受けるのみという段まできました。

実習プログラム

食学講座は「理論カリキュラム」と「実習カリキュラム」があり、実習の内容は課題に沿ったレシピで実際に調理をするというものです。
通信の場合は実習は各自で行い、レポートを書くのですが、これがまた大変です。

実習カリキュラムのテキストには、季節ごとのレシピが載っているんですが、それをそのまま作れば良いというわけではなく、自分でレシピを考えなくてはいけないんです!
理論カリキュラムのそれぞれの単元で学習した内容に沿ったレシピを考案し、実際に作って、作った感想とか栄養価計算とかしなければいけないんです。

私は、栄養のこととか添加物のこととか、身体に及ぼす影響とか・・・そういう理論を学んで、それをセミナー形式で説明する講師を目指していて、料理教室をやるつもりは無いんです。
なぜかというと、料理は得意じゃないからです。なんてゆか、不器用なんです!
あと、ゼロからものを創造するクリエイター的なことも得意じゃないんです。

だから、レシピを考案することや、それを実際に作るという作業は本当に大変でした。
考案すると言っても、クックパッドさんのお世話にどれだけなったことか・・・。
料理が得意な人、レシピ考えるのが好きな人、ほんとにすごいと思います。

食の資格をとろうとしている人が、そんなんでいいのか!て感じですけど、
私は、それでいいと思ってます。
別に、手の込んだ、見栄えのいいい、おしゃれな、変わった料理を作れなくてもいいと思うんです。

ちゃんとした調味料を使って、できるだけ良い食材を使って、栄養のバランスに配慮した献立にすれば、ほんとに簡単で基本的な料理でも十分に美味しいし、身体にいいし、家庭で食べるぶんにはなんの問題もありません。

手の込んだ料理は、外食するときに食べればいいんです!
と、話はそれましたが、実習カリキュラムのレポート、なかなか簡単ではありませんでした。

指導者養成コース

このコースは・・・
コメントしづらいですが、内容的には微妙な感じ・・・。
わからなです!私のIQが低いからわからないだけなのかもしれませんが!
これを学習して、何か役に立つのだろうか?という疑問を抱かずにはいられない内容でした。正直。

なんていうか、社会人を何年かやってきた人なら、「そんなの当たり前のことでしょ」って言いたくなるような内容が多いんですね。電話の応対の仕方とか、敬語の使い方とか、そんなことまで書いてありましたから。
あと、声の出し方とか教室の環境の整え方とか?ボイストレーニング的なこととか?

たしかに為になる部分もありましたが、高いお金を払ってまで受講する内容ではない気がします。その類の書籍を2冊くらい読めば事足りそう・・・。

しかし!指導者養成コースは、受講しなければいけない理由があるんです。

それは、準食学士の認定を受けて、IFCAの認定講師としてIFCAの食学講座を開講する場合、この指導者養成コースを終了していないと、認定講師になれないからなんです!
なので、準食学士になってIFCA認定の準食学士を名乗ることはできても、IFCAのテキストを使って食学士の資格取得を目指す講座は開けないということです。

となると、やはり受講しておいたほうがいいということで、内容的に私としては微妙でしたが、受講する意味があってよかったです。

食学調味料講座

調味料に特化した講座で、日本特有の調味料の製造方法、働き、選び方が学べます。
この講座は、金額的にも高くなく、料理をする人ならみな興味があることがらだと思うので、人気があるんじゃないかと思います。

私は、美容食学講座を勉強中しているときに、IFCAが開催している単発セミナーの「調味料セミナー」に参加したのがきっかけで、調味料のことをもっと学びたい!と思うようになりました。
その時のセミナーの講師で、食学調味料講座の監修もされている、下倉さんという方がすごく魅力的で、わかりやすく、そして熱く、塩や醤油について語ってくれ、ほんとに良いセミナーだったんです。

だから、絶対にこの講座は受講するべきだと思い、追加で受講しました。
塩ひとつとっても、本当に奥が深い!マニアックでおもしろいですよー。

食学検定試験

IFCAでは、食学検定試験というものを実施しています。
食学検定とは、国際食学協会が定める検定で、自分の持っている食の知識を再確認することができる検定です。

つまり、今まで何かしらのツールや学校で食について学んだことがある人が、その知識が間違っていないか、古くなっていないかを確認できるので、自分の知識の力試しができます。

また、自分の得意・不得意に気づき、より深く学び直したり、新しい分野へ挑戦するきっかけにしてもらうことを目的にしているようです。

全国各地で開催されているので、食の勉強から少し離れてしまった人や、今から勉強したい人などは、一度受けてみるといいと思います。
検定対策の問題集が販売されているので、この問題集を読むだけでも勉強になるし、これをしっかり読み込めば、検定合格も難しくないと思います。

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