清流みずほ幼稚園にて国光美佳氏講演会

先日、岐阜県瑞穂市にある 清流みずほ幼稚園にて開催された、
食育コーディネーターの国光美佳さんによる講演会に参加してきました。

2時間足らずの短い講演でしたが、なかなか興味深い内容だったのに加えて、
噂には聞いていた、清流みずほ幼稚園の素晴らしさを知るいい機会になったのですよー。

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国光美佳さんって?

プロフィールはこんな感じです。

食育コーディネーター 国光(くにみつ) 美佳(みか) 氏
大妻女子大学家政学部児童学科卒業後、幼稚園・保育園勤務を経て女子栄養大学文部省認可「栄養と料理一般講座」修了。
「食べなきゃ、危険! ~食卓はミネラル不足」「食事でかかる新型栄養失調」の共著、月刊誌「食品と暮らしの安全」にて食事の見直しによる発達障害、低体温児、睡眠障害、ダウン症、うつ症状などの改善事例を連載。
ミネラル不足の実態と対処法についての講演、食コンサル、家庭訪問、アートセラピーを通して心と体のケアによる子育て支援活動中。

食育、ミネラル不足について、食と発達障害などに力を入れて活動されている方のようです。

印象としては、かなり早口で話されるので聞き取りづらい感じがしますが、優等生的なテキパキとした話し方で、国会議員のような印象。
野田聖子に似てる・・・?

発達障害の子供に対して、食の改善をサポートされていて、すごく真剣に親身になって取り組まれているなーといった感じです。

講演の内容はミネラル不足について

主に、現代食のミネラル不足の実態と、その対処法についてでした。
ミネラルの重要性、上手な摂取法や子どもの心と体を変える食事療法など、実際の対処法も交えてのお話。

私にとっては、特に目新しい情報は無かったのですが、チェーン店での外食やスーパーのお惣菜やコンビニ弁当のヤバさを、数字をもって教えてもらえたのは良かったと思います。

具体的にどんな数字かというと、ミネラルに関してのみなんですが、
カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅・カリウム・ナトリウム の7項目について、
コンビニ弁当やスーパーのお惣菜など、実際に売られているものを調査機関に出して
その数値を実測した結果の数字です。

その実測値と、計算上の数字とはかなりの開きがありました。
実測値では、ミネラル分が全然少なくなっているんです!
要するに、調理・加工の段階で、水煮したりあく抜きしたりすることで栄養分が大量に消失してしまうんです。
だから、見た目は野菜がいっぱい入っていてバランスよく栄養が採れそうな弁当でも、入っている食材の栄養素はほとんど失われていて、中身がからっぽという事です。

しかも、こうゆう加工食品はとてつもなく大量の保存料などの添加物が入っていますからね。
裏の表示を見ると、とても食べ物とは思えない、食べる気がなくなります。

コンビニ弁当や総菜なんて、栄養まったく無いと言っても過言ではありません。カロリーだけ大量にあります。マックとかのファストフードもそうです。
添加物もたんまりです。
デパ地下の高級総菜だって同じです。

そういうことは知識として知ってはいるんだけど、実際に実測した数値を見せられると、真実味がありますよね!
さまざまな情報が飛び交う現代の食事情ですが、やっぱりこういったエビデンスがある情報というのは、すごく信頼できます。

ミネラル不足をどう解消するか

家庭でできるミネラル補給方法を教えてもらえました。
一番いいのは、外食や加工食品の摂取を控えて、しっかり家庭で伝統的な和食のご飯を作ることなんですが、忙しい現代人はなかなかそれが難しい!ということで、簡単に取り入れられる方法をいくつか紹介して下さいましたよ。

第一ステップとして、”かける・混ぜる”で簡単にミネラル補給できる方法。

 ※だしの活用
      煮干し、あご、昆布などの天然素材で出汁をとり、出汁に使った後は、一度鍋から出して
  刻んで具材にして使い切る。粉末にして料理にかけたり混ぜたりする。
 
 ※主食の見直し
  白米に雑穀や玄米を混ぜたり、5分つき米などでミネラルを補給する。

 ※非精製の油で細胞膜を整える
  エキストラバージンオリーブオイルやごま油など、非精製の油をかけたり混ぜたりするこ
  とで、細胞膜を健全な状態にする。

第二ステップとして、食卓全体を見直す。

 ※ミネラル豊富な食材を使う。
  丸ごと食べる小魚や貝類・・・煮干し、めざし、ししゃも、牡蠣、しじみ
  海藻類・・・昆布、わかめ、海苔、ひじき
  たね類・・・蕎麦・ゴマ・玄米・大豆
  木の実・・・くるみ、アーモンド、栗など

 ※ミネラルを排泄してしまう食品添加物である「リン酸塩」を避ける。
  冷凍食品、ふわふわのロールケーキ、とろとろプリン、ちくわやはんぺんなどの
  練り製品などにリン酸塩が使われている。

 ※水煮、あく抜きをなるべくしない。
  下茹でや水煮、あく抜きをすることでミネラルが流れ出てしまう。

以上のようなことを言われました。

講義内容を考察してみる

だしの活用法

まず、だしの活用ですが、市販の粉末だしは塩分がほとんどで、砂糖やブドウ糖化糖液なども入っていますし、なるべく使わないほうがいいですよね。
どうしても家庭でだしをとるのは面倒だという人は、市販のだし粉末を使ってもいいけど、
無添加のだし粉末も売っているので、そうゆうものを選ぶといいと思います。

主食の見直し

次に、玄米や雑穀ですが、これは私が最近ずっと疑問に思っているところなんです・・・。
玄米や雑穀は白米に比べて栄養価がすごく高いので、おすすめされる方はたくさんいます。
だけど、硬い殻に覆われた玄米の中にある栄養を、はたして体内に吸収できるか? というところです。
長時間の浸漬をすればOKとか、酵素玄米ならOKとか、よく噛めばOKとか、玄米をおすすめする方は言われますが、玄米をおすすめしない方の意見を聞くと、

人間の持っている消化酵素では玄米の硬い殻を消化することができないから、どれだけ歯で噛み砕いたとしても、体内で玄米の栄養素は消化吸収されない。

という事なんです。
また、そういった難消化性のものを摂取すると、それを消化しようとして体内の消化酵素を大量に消費するので、身体にとても負担がかかってしまうということです。

確かに、玄米ばかり食べている、ガシガシにマクロビやっている人って、なんとなく瘦せすぎてげっそりしてる感じありますよね!

なるほど!そうゆうことなのかー と納得するんですが、実際にそういう事を言われている方はネットで検索してもかなり少数な感じするんですよね。
大体、玄米や雑穀をおすすめする意見ほほうが多いです。

じゃあ、本当のところはどっちなんだ???
ていうのがわからないんですよね~

だから、国光さんの示してくれたミネラルの実測値みたいに、玄米や雑穀の栄養素がどれくらいのレベルで消化吸収されるのか、調査した結果を知りたいんですよね。
そういうデータが無いということは、そもそも調べることが困難なんでしょうか?

とにかく、本当のところはどうなのか、すごく知りたい!
私はもともと、玄米はたまにしか食べませんが、雑穀はいつもかなりの量を白米に混ぜて食べていました。
でも、消化吸収されにくくて身体に負担がかかるという話を聞いてからは、雑穀も食べないようにしています。

これが本当に正しい選択なのかどうなのか・・・。
心の師匠からの教えなので、正しいと信じたい!

非精製の油

さいきんは、えごま油とか亜麻仁油とか流行ってきて、オメガ3を摂らなきゃ!みたいな感じで、どこのスーパーにも置いてありますよね。サラダにかけたりして簡単に摂取できるので人気も高いみたいです。

油に関しては、身体にとって良い効果をもたらす油と、悪影響を及ぼす油があります。それも、ただ良い油だからといって摂りすぎるのもよくなくて、バランスよく、良い種類の油を適量摂取することが望ましいんですが、詳しくはまた別の記事で書こうと思います。

とりあえず、スーパーで売っている安いサラダ油は絶対にやめたほうがいいですね。
精製されまくっているし、いろんな油が混ざっています。
値段は高いけど、伝統的な圧搾方法で作られた、ホンモノの油を選ぶことが大切です。

ミネラルを排泄してしまう「リン酸塩」

リン酸塩は、たくさんの加工食品の使用されている添加物です。
ハムやソーセージの結着剤として、プロセスチーズの乳化剤として、ファミレスなどのおかわりし放題コーヒーの抽出剤として、惣菜やさまざまな加工食品のPh調整剤として。

これらの添加物は一括表示が可能なので、乳化剤とか書いてあるだけで、実際の乳化剤の中身がリン酸塩を使用しているということは、消費者にはわかりません。
だから、加工食品ばかり食べていると、知らず知らずのうちにリン酸塩を大量摂取してしまっていた、なんてこともあり得るんです。

リン酸塩を過剰摂取すると、カルシウムの吸収を妨げたり骨の中のカルシウムを排出したりするので、骨粗鬆症の原因や、子供の発育の妨げになったりします。
リン酸塩は体内で吸収されずに排出されるのですが、排出するときに体内のミネラルと結合して排出されるので、リン酸塩を摂取することでミネラルを失ってしまうんです。

だから、加工食品をどうしても食べたい場合は、一緒にミネラルが豊富な食べ物を食べるとミネラル不足を予防することができるということです。

講義の後半は発達障害の子供について

後半は、ミネラル不足と発達障害の関連性について、実際にミネラル不足を解消する食生活に変えたことで発達障害が改善された事例をいくつか紹介してくださいました。

実際の症例を聞くと、ミネラルって本当に大事なんだなーと思います。
食を変えるだけで障害の状態が良くなるって、すごくないですか?
人間の身体は、食べたものでできている!ということを改めて実感しますね。
身体だけでなく、脳にもすごく影響するんです。

清流みずほ幼稚園について

この幼稚園、岐阜県瑞穂市の周りが柿の畑しかないような田舎にあるんですが、前からすごい人気の幼稚園だということは噂で聞いていたので、この幼稚園を見ることも講演に行く際の楽しみのひとつでした。

実際に行ってみてどうだったかというと、
素晴らしすぎて感動しました!

保育園も併設されている広い敷地で、随所にこだわりが見受けられます。
園舎はすべて、県内産の杉や桧の使用されているそうで、どこもかしこも木のぬくもりが感じられる外観・内装になっています。壁は、化学物質を使わずに珪藻土や漆喰を使用されているとのこと。
窓ガラスにはすべて紫外線カットの素材を使用、すべての居室に熱交換型換気設備を整え、冬は暖かく、夏は涼しい構造になっており、太陽光風力発電などの自然エネルギー、冬は暖炉の使用で、低電力、環境問題にも貢献しているそうです。

建物以外にも、シュタイナー教育を基としたリーベリースタイルというのを実践せれていて、たてわり保育や食育に力を入れているようです。

講演会のときに、園長先生が幼稚園の給食のこだわりを話されていたのですが、そのこだわりかたが半端ないんですよ。
国光さんの質問に対し、園長の答えが、

「油はなにを使っていますか?」

 「オーガニック原料の伝統的な圧搾方法で作られた米油を使用していますが、
  調理には ’重ね煮’ を取り入れて、なるべく油を使わない方法にしています。」

「砂糖は何を使っていますか?」
 
 「おひるごはんには基本的に砂糖は使いません。おやつにはデーツなどを使用します。」

「出汁は何でとっていますか?」

 「厳選した場所で獲られた、あごを使って出汁をとっています。」

「塩は何を使っていますか?」

 「天日・平釜の製法で作られた天日海塩を使用しています。」

といった具合です!
すごいこだわりようですよね~
こんな幼稚園あるんだなぁ
素敵すぎる・・・
うちの子も、ここに入れたい!近ければ・・・

月謝高そう・・・。

月謝はいくらかわかりませんが(高そうな気がする)、すごくいい幼稚園だと思います。
近かったら本当に息子を入れたいと思う幼稚園です!

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