ミトコンドリアを鍛えて若返ろう! 伊藤裕教授の講演会を聞いてきました。

名古屋で開催された、

「伊藤裕教授 講演会 ミトコンドリアを鍛えて若返ろう! 細胞レベルでアンチエイジング」

という講演会に参加してきました。

NHKスペシャル「腸内フローラ~解明!驚異の細菌パワー」や、テレビ朝日「たけしのみんなの家庭の医学」などに出演されている、慶應義塾大学の伊藤裕教授。テレビの健康番組が好きな人なら伊藤教授を見たことある!という人も多いかと思います。

最近気になる細胞の話。
「核酸」や「ミトコンドリア」、それにノーベル賞もとった「オートファジー」の話など、気になる内容が盛りだくさん!

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2人に1人はガンになる

死亡原因の1位であるガンは、今や2人に1人はかかるといわれ、さらに3人に1人はガンで死ぬといわれています。そして、ガンの原因のひとつとして消化器の肥満があるのだそう。

肥満によって脂肪細胞が悪玉脂肪細胞になり、内臓脂肪が蓄積することによってさまざまな生活習慣病を引き起こします。

・血圧をあげるホルモンが出る・・・高血圧
・インスリンのはたらきを邪魔するホルモンが出る・・・糖尿病
・脂肪の代謝を障害するホルモンが出る・・・脂質異常症

悪い生活習慣が肥満をもたらし、メタボリックシンドロームになり、糖尿病や動脈硬化を発症しドミノ倒しのように次から次へとガンなどの関連疾患になってしまうのです。

そして、そういった疾患の発症には「ミトコンドリア」の働きが深く関係しているのです。

ミトコンドリアって何?

人間の体は約60兆個の細胞でできており、そのすべての細胞に「ミトコンドリア」が住んでいます。その数は1つの細胞に約2,000~5,000個。ミトコンドリアは、腸から吸収する糖分と脂肪分を、血液が運ぶ酸素を使って、ATP(エネルギー)に変えます。

つまり、ミトコンドリアはATPと呼ばれるエネルギーを放出する物質を作り出す器官で、エネルギーを電気に例えると、ミトコンドリアは発電所のような役割を担っています。

ミトコンドリアの数が不足すると、作られるエネルギーが不足します。

エネルギーは、まず第1に呼吸や体温調節など生きるためにどうしても必要な部分に優先的に使われるので、若さを保つための老化防止機能や、遺伝子の修復などを行う長寿のための機能にエネルギーが十分に行きわたらなくなります。その結果、老化や、ガンなどの病気を発症するのです。

ミトコンドリアは加齢に伴って減少する

ミトコンドリアは年齢を重ねるにつれてその数が減っていきますが、それと同時に筋肉量も年齢を重ねることによって減っていきます。筋肉量が減ることとミトコンドリアが減ることは大いに関係しているんですね。

人間はまずどの臓器から老いていくのかというと、腎臓と腸です。

それは、腎臓と腸にはミトコンドリアが豊富に存在するためです。人は血管とともに老いるといいますが、どの臓器が最もたくさん血液を使うかというと、腸が30%、腎臓が20%と、やはり腸と腎臓が多くの血液を使うため、腸と腎臓から老いていくんですね。

これはつまり、要するに、

腸と腎臓を大切にすれば健康で長生きできる!

ということです。

腎臓が悪いと心臓も悪くなるし、筋肉も悪くなります。腎臓は老化を刻む時計といわれており、とても重要な臓器なのです。

メタボ → 脂肪の炎症

メタボリックシンドロームになると、内臓脂肪が蓄積されます。内臓脂肪が炎症を起こすことによって腸の炎症が起きます。

人間は、食べるという行為によって栄養を摂りこみますが、同時に異物も摂りこむので、食べすぎることによって腸に炎症が起きるとのこと。

それを防ぐためには、腸の免疫を上げることが大切なのです。

腸の免疫を上げるためには、良い腸内細菌を育むことが大切なので、発酵食品や食物繊維、オリゴ糖などを積極的に摂取するといいんですね。

伊藤教授 ↑

ミトコンドリアでアンチエイジング

老化のスピードを遅くするには、ミトコンドリアを鍛えることが重要です!

ミトコンドリアを鍛えるには、カロリー制限と運動が効果的なんだそうです。適度のカロリー不足と酸素不足を与えることによってミトコンドリアが活性化するのです。

空腹になると、胃から「グレリン」というホルモンが出ます。この「グレリン」にはミトコンドリアを元気にし、持久力を上げる働きがあるそうです。グレリンが無いとミトコンドリアが弱くなってしまうので、空腹の状態を作るということはとても大切なんですね。

数年前から1日1食健康法が注目を集めていますが、これはカロリー制限によりサーチュイン遺伝子(寿命延長遺伝子)を活性化することが目的のひとつだと思います。それに加え、空腹を時間を長くつくることによってミトコンドリアを鍛えるという効果もあるんですね!

カロリー制限によってサーチュイン遺伝子が活性化し、

・ミトコンドリア活性化 → 運動機能改善 
・代謝促進、インスリン分泌促進、脂肪肥大抑制 → メタボ肥満改善
・血管拡張、動脈硬化抑制 → 血管機能改善
・神経老化抑制、認知症予防 → 脳機能改善

といった効果があるんです。

長寿になるための食べ方 絶食

今はやりの「ファスティング」(絶食)がやはり効果的なんだそう。

ただ単にカロリー制限をするということではなく、空腹の時間をつくるということが大事なんですね。

ドラゴンボールのサイヤ人だってそうですもんねー。瀕死の状態になってから復活するとさらにパワーアップする!みたいな。

絶食によって飢餓状態になると、いろんな作用が働いてアンチエイジングにつながるのです。その作用のひとつが「オートファジー」ですね。

絶食時のオートファジーによって、細胞内の古くなったものを新しくし、ミトコンドリアをリフレッシュでしるんです。

糖質制限やケトン体ダイエット

ミトコンドリアを鍛えるために、ファスティングが有効だということがわかりましたが、これに加えて、糖質制限やケトン体ダイエットも効果が期待できるようです。

ただ、ケトン体ダイエットってすごく過酷そうですよね・・・。

糖質制限も、ファスティングも、1日1食も、どれこもれも私のような食べること大好き人間には地獄のような健康法ですけどね(´;ω;`)

ファスティングやケトン体ダイエットなどは、必ず専門の指導者のもとでやったほうがいいと思います。自己流でやると、逆に不健康になっちゃったり下手したら命が危険にさらされるってこともあり得ますからね!

まとめ

健康で長生きするためには、腸と腎臓を大切にすること。

腸内環境を整えるって本当に大事ですよね!

そして、ミトコンドリアを鍛えるということ。

カロリー制限と適度な有酸素運動は健康にとって大切なんですが、ミトコンドリアを鍛えるということに意識を置いて、ミトコンドリアを元気にすることが究極のアンチエイジングになるのです!

専門的な医学用語がたくさん出てきて、なかなか難しい内容の講演でしたが、

ファスティングはアンチエイジングにつながる!

ということが、理論的にわかったという点では私にとってすごく意義がありました。

食べるの大好き人間の私も、もしかしたらファスティングに挑戦するかもね♪

あくまで「かもね」ですけど(*´▽`*)

とりあえず、核酸食べて細胞の修復しよ♪


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