昔から、お腹が空くと気持ち悪くなったり、あくびが出たり、手が震えたり、頭がくらくらしたりといった症状が出ることがよくありました。
それが低血糖の症状であることはなんとなく知っていましたし、それは特に病気ではないと思っていたので、特になんの対策もせず、低血糖の症状が出たらアメちゃんをなめたりチョコを食べたりしてやりすごしていました。
しかし最近、糖質制限に興味を持ち始めたのがきっかけで、病院で血糖値の検査を受けることになりました。検査をしてみたら、とんでもない結果が出ることに!!
今回は、私が血糖値の検査を受けてから「反応性低血糖」と診断されるまでの経緯を詳しく書こうと思います。
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Contents
検査を受けたきっかけ
私は以前からずっと、夜中に歯を食いしばるクセがあり、そのせいで歯が削られてボロボロになってしまい、歯医者さんではいつも食いしばりを指摘されていました。
なんとか夜中の食いしばりが治らないものかと悩んでいたのですが、そんなとき、歯科医師の長尾周格 先生の講演を聞く機会があり、そこで「夜中の食いしばりや歯ぎしりと、低血糖症の関係性」についてのお話があり、私も低血糖症だから食いしばりがあるのかも!と思い、事実を確かめるため、病院へ検査をしてもらいに行ったのです。
そのときの講演がこれです↓
近所の内科へ行き、低血糖が気になる旨を話すと、75gブドウ糖負荷試験(OGTT)という検査を受けることになりました。
75gブドウ糖負荷試験(OGTT)
検査当日は絶食で病院へ行き、まずは空腹時の血糖を測定します。その後、「トレーランG」というブドウ糖のジュースを飲み、その後0分、30分、60分、90分、120分ごとに採血し、血液中の「血糖」と「インスリンの増加」を調べるという検査です。
この「トレーランG」という炭酸のブドウ糖ジュースなんですが、猛烈に甘いんです。普段から炭酸ジュースなんて飲まないし、225㎖も一気に炭酸飲むなんてしんどいし、なにより砂糖を避けて生活している私にとってこの砂糖ジュースは、確実に身体に悪い物体でしかなく・・・。いくら検査のためとはいえ、これを飲まされるのはもはや拷問以外の何物でもない!
やっとの思いで悪魔のジュースを飲み切ったあとは、イタイイタイ採血の連続です。何度も針を刺され、痛くてもう泣きそう(´;ω;`)
そして検査の結果
なんと、
肝機能も、腎機能も、コレステロールも、血算も、栄養状態も、すべて正常!OKもらいました!
しかし!!
血糖値の推移に若干の問題が!
しかも、なんと尿糖が出ている!
これはもしかすると「反応性低血糖」ではないか、との事。
しかもさらに!!
甲状腺機能が低下してる???
TSHは正常値なのに、T4とT3の値が若干低いのです。これは一度、専門の病院で精密検査をしてもらったほうがいいという事になり、総合病院の内分泌科で精密検査をすることになってしまったのです!
まさか、ただの軽い低血糖症かと思っていたのに、血糖値だけでなく甲状腺までおかしなことになっていたとは・・・。
かなりのショックです。(´;ω;`)
その後、低血糖の症状が急激に悪化したこと
はじめに病院に行った頃あたりから、実はゆるく糖質制限を始めていました。
いま思えばそれが原因だったのですが、糖質制限を始めだして1週間くらいたったころから、夕方の低血糖症状が異常なほど激しく現れ、それが毎日のように続きました。
夕方になると、急にふっと身体の力が抜け、手足に力が入らず、頭がくらくらして動悸も激しくなってくるんです。歩くのもやっとで、何か食べ物を口にすればなんとか収まるといった状態です。
これはさすがにおかしいと思ってよくよく考えてみたら、食事の内容を変えたことが原因だと気づきました。
糖質制限といっても、とってもゆるい感じで始めたので、まずは朝ごはんの食パンをやめるのと、夜ご飯のときの白米をやめるというだけです。
それだけなんですが、どうやら私の食べ方に問題があったようです。
〈以前の食事〉
●朝・・・オリゴ糖をかけたバタートースト1枚、甘酒50㎖くらい、果物少し
●昼・・・フルーツナッツブランミューズリー、ハード系のパン or 一汁三菜の和定食
●夜・・・白ワイン、野菜が中心のバランスのとれたおかず、白米
〈変更後の食事〉
●朝・・・甘酒と果物少し、ゆで卵
●昼・・・ミューズリーたっぷり、ハード系のパンたくさん
●夜・・・白米を食べる代わりに、アーモンドをかじる
この食事の何が悪いかというと、悪いところはたくさんあるんですが、一番ダメなのは食べ方です。朝ごはんと夜ご飯で糖質をカットしたのに、昼ご飯だけ一気に大量の糖質を摂ってしまったからですね!
そのため血糖値が一気に上がってしましい、夕方には血糖値が下がりすぎて低血糖症状が強くでたに違いありません。
いやー、自己流の糖質制限は危険ですね!
最初から、ちゃんと勉強してからするべきでした。
今は、朝は甘酒を飲むのはやめて、ゆで卵を3つとイチゴを少し食べるのみにしています。そして昼は肉や野菜などとミューズリーを少し食べるだけにして、糖質を一気に摂りすぎないようにしています。
精密検査とその結果は・・・
また、同じ検査の進化形をすることに!耐糖能精密検査です。
前と同じ75gブドウ糖負荷試験(OGTT)の検査なんですが、今回は採血の回数が増え、待ち時間も増え、半日以上も病院に監禁され大変でした(;´∀`)。
7回も針刺され、腕もアザだらけです(´;ω;`)。
そして検査の結果は・・・。
検査をする前の診察で、インスリンの動きが悪く遅延過大反応を起こしており、糖負荷後の血糖値が160まで上がっていたので、恐らく「境界型糖尿病」でしょうと言われていたのです。境界型糖尿病といえば、要するに糖尿病の一歩手前です!
さすがに、この歳で糖尿病は凹むわー。と思っていたのですが、精密検査の結果それは否定されました。良かったー(*´▽`*)
しかし、やはり「反応性低血糖」であることは間違いなく、インスリンが遅延過大反応を起こしているために、最終的に血糖値が下がりすぎてしまうんだそうです。
こんな分かりやすい?手書きの表をいただきました。
普通の人は、食事をすると血糖値が上がり、それに伴ってインスリンが分泌されます。インスリンが分泌されると血糖値が下がって正常な値にゆっくりと戻っていきます。そして血糖値が下がればインスリンの分泌も減ります。
しかし私の場合は、食事をしても血糖値がゆるやかにしか上がらず、インスリンの分泌もとってもゆるやか。血糖値がゆっくり上がるので、そのスピードに合わせてゆっくり上がったインスリンは、血糖値が下がってきてからもなお分泌し続け、正常値にまで血糖値が下がった後もインスリンが分泌されるために、血糖値が必要以上に下がりすぎてしまうんです。
インスリンが遅延して過大に反応してしまう結果、低血糖になるという仕組みなんですね。
↑このように、最終的に血糖値が54まで下がってしまっています。恐らくこのまま食事を摂らずにいれば、さらに下がるんでしょうね。
反応性低血糖の原因は、どうも生まれつきの性質みたいです。遺伝も関係しているようです。生まれつき、膵臓のβ細胞が弱っているとか・・・。
最近は、反応性低血糖の若者が多いそうです。
とりあえず、良くない生活習慣からくる生活習慣病である糖尿病とは違って、生まれつきの性質だそうで、治す術は無いそうです。しかし、治すことは不可能だけど、低血糖の症状を抑えることはできると言われました。
どんな方法で低血糖の症状を抑えるかというと、それは「糖質制限食」です。
やはり。
とういか、このまま糖質を制限せずに摂り続けると、将来的には糖尿病になってしまう可能性があるんだそうです!Σ( ̄ロ ̄lll)
それだけは何としても避けたい!
糖質制限をしなきゃいけない!
お医者さんからは、とにかく3食きちんと食べることと、1日の糖質摂取量を150g以内にすること、そして1回の食事の糖質摂取量を50g以内にするように言われました。
この数字は、まあまあ厳しいですね(;´∀`)。
一般的な日本人だと、毎食ごはんやパンや麺などの主食を食べる人が多いと思うので、そうゆう普通の食生活をしている人にとって、1食50g以下は厳しいです!
だって、白米の糖質がお茶碗1杯で55.2gですよ!
うどん1玉が52.0gですよ!
中華麺1玉が69.7gですよ!
スパゲティ1人前が55.6gですよ!
お米、うどん、ラーメン、パスタ、どれも1人前食べたらアウトですもん💦
しかも、他の食材にも糖質は含まれているし。
糖質制限している人からすれば、1食50gは多すぎるくらいなんでしょうが、普通の食事をしている人にとってはなかなか過酷ですよね。
しかし、私はこれを守らなければならんのです。ダイエットのためとか、より健康になるためとかそうゆう事じゃなくて、やらねばならない状況なのです。
糖質制限の基準
担当のお医者さんからの指導では、糖質を1日150gに抑えると、その分のカロリーが不足するので、栄養不足にならないように糖質以外の物からカロリーを摂取するように言われました。私の場合、年齢・性別・運動量から算出すると大体1日に1600~1800kcalは摂取しないといけないのですが、糖質150gのカロリーが600kcalなので、残りを肉や魚や野菜などから摂らなければいけません。
しかも、お医者さんいわく、カロリー不足になるといけないので糖質の量を1日150g以下にはしないでくださいとのこと。
でも、糖質制限している人ってもっともっと糖質の摂取量少ないですよね?
糖質制限関連の書籍などを見ても、いちばん緩いプチ糖質制限でも、1回の食事で40g以下、1日で110~140gという基準になっています。
それを考えると、1食50g以下では糖質の制限が足りないのでは・・・?と思ってしまいます。
ではなぜ担当医は150g以下にしてはいけないと言ったのか?
思うに、一般的な病院のお医者さんは糖質制限に関して、消極的なんじゃないでしょうか。なんていうか要するに、いきなり糖質を制限しすぎて患者が栄養失調で倒れたり体調が悪くなると困るから。リスクを極力避けたいんでしょうね。
糖質制限に関する知識があまり深くないという事や、決められている基準値に則ってしか医療行為を行いたくないという事もあるかもしれませんが。
担当医は、「糖質制限をしすぎると、ケトン体が出すぎるからいろいろと不具合が生じて危険だから」とか、「スーパー糖質制限をするためには、肉や魚を尋常じゃない量たべなきゃいけないから、普通の胃袋では無理」などと仰っていました。
「スーパー糖質制限しなさい!」と患者に指導することに、責任が持てないからでしょうね(;´∀`)
私はとりあえずのところ、朝は5g以下、昼は50g以下、夜は30g以下くらいで実践してるところです。
バラつきありすぎかしら・・・。でも今のところ、この感じで低血糖発作は起きなくなりました!
甲状腺機能の低下について
そうそう、甲状腺の問題もあったのです。
やっぱりT3とT4だけ低かった。TSHは正常なので、甲状腺機能低下症(橋本病)ではなさそうだというのが、この時の診断です。この場合、LowT3・LowT4症候群が疑われるそうです。
しかし、異常なだるさや声の嗄れ、顔や全身のむくみ、疲労感、などの症状があるため、次回さらに詳細なホルモンの検査をすることになりました。
検査の結果は、また別の記事で書こうと思います。
ここで私が思ったのは、低血糖と甲状腺機能低下の関係性です。
糖質制限をし始めたから、甲状腺機能に影響が出たのでは・・・?
調べてみたら、それっぽい記事が見つかりました。
糖質過多な生活を続けてきた人が、急に厳格な糖質制限を始めても身体は脂肪をエネルギー源とは認識できず、危機を感じます。すると「守り」に入ろうとしてエネルギー消費量を減らそうという機能が働き始めます。
すると甲状腺ホルモンT3の分泌を抑えようとするのです。なぜなら、T3はT4よりも4~5倍程度の生物活性があるといわれているからです。
Low T3症候群の人が厳格な糖質制限を行うと、
- 抜け毛
- 白髪
- 肌荒れ
- 冷え
- 疲労感
- 便秘
- 浮腫み
- 無月経
- 不妊
などの症状が現れると言われています。
逆に、厳格な糖質制限を始めて上記のような症状が現れたら、LowT3症候群の可能性が高いといえます。そのような場合は、GI値の低い炭水化物を摂取しながら、徐々に糖質制限をすすめることが良いと言えます。
特に、糖質を毎日摂取してきていたにも関わらず、痩せ型の中高年女性が陥りやすいと言われています。(基礎代謝が高く、糖の代謝能力が高い人)
こちらのサイトから引用させていただきました↓
要するに、いままでずっと糖質を当たり前に摂取してきて、糖質をエネルギー源にすることに身体が慣れているのです。糖質を摂取することを前提とした代謝の仕方しかできない身体になっていたんですね。
そんな身体にいきなり糖質を制限したら、タンパク質や脂質をエネルギー源として使う代謝の方法がわからなくてうまく代謝できず、糖質以外のものから糖を生み出す「糖新生」をうまくすることができないのです。
それにより身体は、糖質が入ってこなくなった状態を飢餓状態だと認識します。身体が危機を感じると守りに入って、いわゆる冬眠のようなモードになり、エネルギーの消費量を減らそうとします。そうすると、甲状腺ホルモンのT3の分泌を抑えようとするそうです。
確かに、糖質制限を始めてから逆に体重増えたんですよね。これはもしかして、糖質が入ってこないがために身体が省エネモードに入ってしまって、代謝が落ちたからかもしれません!
私って、糖質の代謝能力が高い人なのかもしれません。
だから、いっぱい食べてもそんなに太らない、痩せ型なのかも。それで、脂質やタンパク質の代謝能力が低いんだとしたら、そりゃ糖質制限して脂質とタンパク質ばっかり摂ったら代謝できなくて太りますよね!
これは、あくまで私の憶測ですけどね。
なんにしても、糖質を制限してもちゃんと糖新生ができる、ケトン体も出しちゃえる、タンパク質も脂質も上手く代謝できる身体にしていかないと!
まとめ
ひょんなことから病気が発覚してしまったのですが、このまま気づかずに放っておいたら将来糖尿病になっていたかもしれないと思うと恐ろしい(;´∀`)
糖質制限に関心を持つきっかけをもらえたことや、低血糖について病院で検査することをすすめてもらえたことに感謝しなきゃなー。
はじめは、なんか健康に良さそうだし、糖質制限してみよっかなーくらいのノリだったのに、今は必要に迫られて、糖質制限しなきゃいけなくなりました💦
今後は糖質制限についてしっかり勉強しながら、甲状腺機能の経過も見つつ、ゆっくりすすめていきたいと思います!
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