核酸ってどんなもの? 核酸の基礎知識

核酸って、知ってますか?

最近は、核酸サプリとか核酸医療とかで、名前を聞いたことがあるという人もいるかもしれませんが、まだまだ認知度は低いようで、

「カクサン・・・?何それ?美味しいの?」

という反応の人が大半かと思います。

核酸とは何か?
知っておいて損はない!というか知らないと損する?!

核酸について知りましょう♪

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核酸とは

核酸ってそもそも何なの?

人間の身体の中にはおよそ60兆個の細胞があり、その細胞は毎日生まれ変わっています。
新しい細胞に生まれ変わるときに、必ず必要になる物質が核酸です。

核酸はビタミンB群が人間の身体の中で働くことができるようにするために必要な物質でもあり、最近では、五大栄養素である タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラル と、第六の栄養素といわれる 食物繊維 に続き、第七の必須栄養素であるといわれるようになってきています。

栄養について勉強されている方は、第七の栄養素といわれてる栄養素って、フィトケミカルじゃないの?! と思うかもしれません。
確かに、フィトケミカルも第七の栄養素といわれていますね。

どちらが正しいとかそうゆう事ではなくて、どちらも非常に人間の身体にとって重要な栄養素であるということが分かってきているんですね。

核酸とは、生命を維持するための遺伝子の材料となる物質で、
DNA(デオキシリボ核酸) と RNA(リボ核酸) の二種類からなります。
1869年に発見され、その物質が酸性であることから「核酸」という名前がつけられました。

DNAは遺伝子の本体であり、親から子へ、細胞から細胞へと伝えられる遺伝の情報は、DNAに書かれています。

生命の設計図と大工さん

人間の身体の中にある細胞内の、「核」といわれる部分に核酸は存在します。

DNAは、細胞分裂するときに元の細胞を全く同じ細胞を作る働きをします。遺伝子の情報を正確に伝える、いわば設計図の役割を担っています。

RNAは、DNAの設計図をもとに身体の元となるタンパク質を作る、いわば大工さんの役割を担っています。

つまり、DNAはすべての遺伝情報を記録した生命の設計図であり、RNAはその設計図を元に情報を読み込んでタンパク質をつくる大工さんで、この2つの物質である核酸は、遺伝子の材料であるといえます。

核酸は、サケの白子に多く含まれている

核酸は、子供の時は体内で多く作られますが、年齢とともに(20歳がピーク)体内での合成量が減ってきてしまします。
核酸が不足すると細胞の生まれ変わりのスピードが遅くなり、老化の原因になります。核酸を不足させないようにするためには、食品からの摂取が重要になってきます。

核酸は食品全般に含まれており、タンパク質が多く含まれる肉類や魚介類、豆類などに多く含まれています。
中でも、特に多く含まれているのが、サケの白子です。
その他に、フグの白子、ビール酵母、ちりめんじゃこ、牡蠣、海苔などにも多く含まれています。

しかし、普段の食事から摂取できる核酸は微量です。
健康を維持するために必要な核酸の量は、体重50㎏の人で、1日2.5gだといわれています。例えば、この量を食事から摂取すようと思うと、

生卵:31個
サバ:1㎏
豚肉:1㎏
しいたけ:3㎏
小豆:660g

という、とてつもない量を食べないと摂取できません。

なので、体内で作られる核酸の合成を促進したり、食事以外にサプリメントから核酸を摂取する必要が出てくるわけです。

核酸のはたらき

新陳代謝を高める

人間の身体は常に新陳代謝を繰り返して、細胞を常に若い状態に保とうとしています。
新しい細胞ができるまでの日数は、

赤血球:120日
筋肉:180日
肝臓:200日
骨:730日
肌:28日

といわれています。
お肌が生まれ変わる日数が28日というのは、よく聞く話だと思います。でもこれは、20歳の人間を基準にした日数であって、実際には年齢を重ねるほど生まれ変わる日数は遅くなっていきます。

これは、年齢とともに新陳代謝が減るからであり、つまり年齢とともに核酸が不足するからですね。
核酸は、新陳代謝の過程で大量に消費されるのです。

核酸が体内(主に肝臓)で合成されることを「デノボ合成」といい、食品から摂取したものを再合成することを「サルベージ合成」といいます。

食品から摂取するサルベージ合成は、小腸から素早く吸収されますが、体内で作られるデノボ合成は経口摂取する場合に比べてより多くの時間と手間がかかります。
また、デノボ合成は年齢を重ねることにより衰え、肝臓での生合成機能は20歳をピークに下降していきます。

その結果、新しい細胞をつくるための材料である核酸が不足し、細胞の生まれ変わる力自体が弱まってしまうのです。

つまり、20歳を過ぎるころから体内の核酸は慢性的に不足状態になり、細胞の再合成のスピードが遅くなることによって老化が進み、遺伝子の修復にも不具合がおきて、細胞のガン化などを招く恐れがでてくるのです。

核酸は傷ついた遺伝子を修復する

DNAは、遺伝情報が記載された設計図であり、人間が生きていくために必要な情報がすべて書かれています。どんな細胞や臓器を作るのかということや、子孫を残すという重要な役割も持ってます。

遺伝子は、活性酸素の大量発生などの要因により傷つきます。遺伝子に傷がつくと細胞の再生が正常にできなくなり、傷ついた細胞はから異常があるタンパク質が作られてしまします。
その結果、免疫力の低下や代謝異常が起こり、身体にさまざまな不調として現れて、肌や内臓や血液、脳の老化や、ガンなどの病気を引き起こします。

核酸は、傷ついた遺伝子を修復する材料になるので、さまざまな要因で傷ついた遺伝子から異常なタンパク質が作られるのを防ぎ、老化やさまざまな病気を予防・改善してくれるのです。

核酸には、活性酸素を除去する抗酸化作用がある

酸素は人間が生きていくうえで欠かすことのできない物質です。
しかし、呼吸により体内に取り入れられた酸素の約2%は有毒な活性酸素になってしまいます。

活性酸素は呼吸をするだけでも発生しますが、その他にも、

紫外線・放射線・電磁波・食品添加物・排気ガス・
残留農薬・運動不足・ストレス・喫煙・大気汚染

など、さまざまな要因で発生します。
現代社会で生きていく上で、活性酸素の発生を避けるのは難しいといえます。

活性酸素は、病気や老化を引き起こす最大の要因です。体内では活性酸素の攻撃で遺伝子が傷つき、異常細胞となってガンを発症したり、活性酸素によってコレステロールが酸化されて血管を狭め、動脈硬化を引き起こします。また、肌では活性酸素がコラーゲンなどを酸化して深いシワができたり、メラノサイトの遺伝子を傷つけてメラニン色素を出し続けてシミになったりします。

活性酸素は細胞レベルで障害を引き起こすのです。そして、病気が発生する原因の90%は活性酸素であるともいわれています。

核酸は、遺伝子を修復する働きに加え、活性酸素を除去する抗酸化作用をもっています。
つまり、核酸を摂取することで、活性酸素を除去するとともに傷ついた遺伝子を修復するので、抗酸化作用が期待でき、アンチエイジングや病気の予防につながるのです。

免疫力増強作用、アポトーシス(細胞死)の促進、ガンをやっつける

人間の身体は皮膚や粘膜などのバリアに守られています。
例えばそのバリアが破られても、免疫力が身体を守ります。また、体内でガン細胞が発生しても免疫力がその増殖を防いでくれます。

しかし、免疫力には個人差があり、体質や生活習慣などでも大きく変わってきます。
免疫力が多いほうが、より健康で長生きできるといえます。

核酸には免疫力を高める効果があるので、摂取することにより、ガンなどのさまざまな病気に有効であるといえるのです。
また、直接ガン細胞などの異常細胞を自殺させるアポトーシス(細胞死)という作用も核酸にはあります。

核酸がガン細胞に接触し、細胞膜の表面にあるアポトーシスの死滅スイッチを押すことによって、ガン細胞が破壊し死滅するのです。

美肌作用

DNAとRNA、すなわち核酸が正常に機能せずに元の細胞よりも劣った細胞を作り出してしまうことや、細胞の新陳代謝が衰えて新しい細胞が作られるスピードが遅くなることによって、シミ・しわ・肌荒れなどの肌の老化が加速します。

そして、核酸は年齢を重ねることによって数が減ります。また、DNAは常にウイルスや紫外線にさらされていますし、体内の活性酸素もDNAを傷つけます。

美しく若々しい肌をつくるためには、新陳代謝を活発にすることと免疫力を高めることが重要です。核酸を摂取することによって衰えた細胞を新しく生まれ変わらせることによって、身体の内側から美肌をつくるための働きをしてくれえるのです。

核酸で健康になる!

核酸の作用・核酸医療

核酸の作用として挙げられるのは、

・アンチエイジング
・抗ガン
・新陳代謝促進
・免疫力の活性化
・美肌
・抗酸化
・肝機能強化
・腸内細菌の正常化
・アレルギーの改善
・学習能力の向上
・脂肪吸収抑制
・強精
・利尿
・育毛促進

などたくさんあります。

フランスや中国では、核酸を医薬品として認可・使用されています。
日本でも、医薬品として実用化しようとする動きがあり、核酸医薬品は国内の大手製薬会社がこぞって開発を進めています。

日本でも、早く医療の現場での核酸の活用が一般的になることを願うところです。

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