生まれつき膵臓のβ細胞の働きが弱い体質のため、インスリンが遅延過大反応してしまう「反応性低血糖」と診断されてから、約2か月が経ちました。
担当医には、「1日の糖質摂取量を150g以下、1回の食事での糖質摂取量を50g以下」という糖質制限としてはとても緩い制限で進めていくように言われていました。
私自身も、最初は「ゆるく、ゆるく」と思っていたんですが、なんでもかんでもやるとなったらガッツリやりたい性格なので、ついつい言われた制限よりもかなり厳しく制限するようになっていました。
といっても、自分では制限している感はあまり無くて、むしろ楽しんで糖質オフ生活を送っています。
今回は、糖質制限を始めてから2か月間の、体調や精神の変化についての詳細を書こうと思います。
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ケトン体回路が回ってきた?
1日の糖質摂取量は、平均して約40~50gくらいの食生活を1か月半ほど続けました。最初のうちは、とにかく身体がこれでもかというくらい怠くて死にそうでした💦
朝が一番しんどくて、日中もとにかく身体が重くて重くて、少し歩いただけでも座りたくなるくらい怠かった。それが1ヶ月近く続きました。
恐らく、長年エネルギー源を糖質メインにしてきたせいで糖質しかエネルギーにできない身体になっていたため、身体が飢餓状態になって冬眠モードに入っていたせいだと思います。
脂質をうまくエネルギーに変えられない身体になっていたんですね。だから、脂質をいくら摂ってもエネルギーに変換できず、糖質も入ってこない状態なので、身体が生命の危機を感じて極力代謝をしないようにエネルギーを溜め込んでしまったということです。
この冬眠モードからの脱却は、突然訪れました。
いつまでこの状態が続くのかと、半ば投げ出したくなっていた矢先のことです。ある日、突然今までに感じたことのない頭痛が襲ってきました。
普段から頭痛持ちではないし、今まで生きてきた中で頭が痛くなることなんて、二日酔いのときくらいです。
「これは絶対何かある!絶対に糖質制限の影響だ!」
と思いました。
そして、謎の頭痛は丸二日間続き、三日目にはあっさり治りました。
いったい何だったんだろうと不思議に思っていましたが、頭痛が治ったと同時に起こった身体の変化で、なんとなく自分の状態がわかりました。
その変化とは、これまで毎日のように怠かった身体がウソのように軽くなっていたことです!
これはまさに、糖質制限を始めてから約1ヶ月半にして、ようやく糖質代謝モードから脂質代謝モードに身体が切り替わったんじゃないかと!
頭痛の原因は、ケトン体が初めて脳に入ったことによって、脳が拒否反応を起こしたのではないかと!
ということは、ケトン体が作られているはず!多分、いままでは厳しく糖質制限しても冬眠モードになるだけで、ケトン体が産生されていなかったんじゃないかと思うんです。
ケトン体がちゃんと作られているか調べるため、とにかく薬局に行き、尿中のケトン体を調べるための試験紙「ウロペーパーⅢ K」を購入しました。
薬局で購入したと言っても、普通は置いてないのでわざわざ取り寄せしてもらいました。
ネットではどこも売り切れとかで買えなかたので、近くの大手ドラッグストアで取り寄せしてもらい、3,000円で購入。
早速調べてみたところ、ビンゴ!!!
出てます!ケトン体!
いやー、なんか嬉しいな~(*´▽`*)
身体のダルさもなくなって、元気に動けるようになったし!
糖質制限の成果が出てる感じがして、がぜんやる気もアップしてきました。
しかーし!
よくよく調べてみたら、尿にケトン体が出ているという事は「ケトン体をうまく身体が利用しきれていない」という事みたいなのです(´;ω;`)
ケトン体は産生されているけど、それを効率よくエネルギー源にはできていないという事。
糖質制限を始めて順調にケトン体回路になる人は、最初のうちは尿にケトン体が出るけど、そのうち体内でしっかりケトン体が利用されるので尿には出てこなくなるんだとか。
なるほどー、じゃあ私はまだケトン体回路になっていないってことですね?
ケトン体がようやく産生されたってだけで。
そうか、だからなのか?
糖質制限を始めてから体重が若干増えて、この時点でまだ増えたままなんですよね(;´∀`)
そしてさらに、次なる副作用?好転反応?が襲ってきたのです!
人生初の胃痛と吐き気に襲われる
糖質制限を始めて2か月ほど経ったころ、身体の怠さも無くなり、順調に糖質制限進んでるかと思って安心していたところ、突然夜中に激しい胸やけと吐き気に襲われました。
とにかく胃が気持ち悪い。吐き気もすごくありました。だけど吐こうとしても何も出てこない。
最初は食あたりか何かかと思ったけど、胃が痛い・胸やけ・吐き気がするだけで、下痢はしてないんです。便は、むしろ快調快調♪なんです。
糖質制限始めてから一時便秘気味になったことがありましたが、脂質をたっぷり摂るように心がけてからはとっても快便になりました。
便は普通なので、食あたりではなさそう。
なんてゆうか、悪阻みたいな感じです。あの、妊娠中のツワリ時期の果てしない苦痛。まさにあんな感じ。吐き気がするけど出ない。空腹時に胃痛が激しいけど食べても結局気持ち悪くなる。
なんともいえない胃の症状が、約1週間続きました。
今まで生きてきた中で、頭痛と同じく二日酔いの時くらいしかこんな胃の状態になったことはなかったので(あと悪阻のとき)、これもやはり糖質制限が関係しているに違いないと思い、ネットでいろいろ調べてみたり、糖質制限に詳しい方の意見を聞いてみたりしたところ、なんとなく原因が分かってきました。
「今まであまりタンパク質を摂っていなかった人が、急に大量の動物性タンパク質の摂取を続けると、胃が疲れてきて胃痛になる可能性がある。タンパク質の消化には胃酸がたくさん分泌されるので、胃液で胃壁が薄くなる。薄くなった胃壁の回復には時間がかる。」
大まかに言うと、こんな感じのことではないかと教えてもらいました。
なるほど、なるほど。
確かに、いきなりタンパク質ばっかり摂りまくっていたので、私の身体には摂りすぎで胃が追い付いていなかったのかもしれません。
朝ごはんは、ゆで卵3つと鶏ハム2切れ。昼ご飯はお肉たっぷりと野菜。夜ご飯もお肉たっぷりと野菜と芋などからの少量の糖質。
こんな食生活だったので、さすがに胃が悲鳴を上げたのかも。糖質もいきなりほとんど摂ってないしね(;´∀`)
この胃痛を機に、少し食事内容を見直すことにしました。
そして、食事内容を見直して少し変えてみたところ、徐々に胃の調子が回復し、さらに体重も元に戻ってきました!
なんだー、要するに食べすぎだったってことかしら 笑( *´艸`)
糖質制限による良い変化
怠さやら、胃痛やら、体重増加やら、不具合的な変化がたくさんありましたが、糖質制限を始めてから良い変化もいっぱいあったんです。
まずは、お腹が空かないこと。
以前はとにかく食べてもすぐにお腹が空いていました。朝ごはんをしっかり食べても、昼前にはお腹が空いて空いてしょうがなくて、食べられない状況になるとイライラしてました。
だから、空腹になるとイライラするのは当たり前のことだと思っていたんです。たまに昼食を抜いて仕事している人とかを見ると、「あり得ない、私には絶対に無理!」って思ってました。
だけど今は、それが全く無いんです。
そもそもお腹が空かないし、意味不明にイライラしたりもしなくなりました。朝ごはんも、胃痛がするようになってからほとんど食べないのですが、食べなくても全然お腹空かないし、むしろ食べないほうが身体が軽くて快調です。
お昼の時間になっても特にお腹が空かないので、時間を気にすることもなくなったし、食べたいときに食べれば普通に美味しく食べられるので、なんだかとっても自由になった気がします。
これまでの人生はずっと、決まった時間に食事をできない という事に常にイライラしてましたから(;´∀`)
それと、甘いものやパンに対する執着が全くと言っていいほど無くなりました。
パンが大好きで、朝は食パン、昼は食後に菓子パン、夜も食後に菓子パン、と、とにかく毎日のようにパンを食べていたのに、今は全く食べなくても全然平気です。
美味しそうなパンを見ても、美味しそうなパンの匂いをかいでも、美味しそうなパン屋さんの前を通っても、「美味しそうだなー」とは思うけど、食べたいとは思わないんですよね。
ケーキやシュークリームとかのスイーツもそうです。美味しそうだなとは思うけど、食べたいとまでは思わない。
以前は、甘いものが好きじゃない男性が甘いものに全く興味を示さないことに対して、とても理解不能だと思っていましたが、今はその気持ちが分かる気がします。
特に欲しいと思わないんですよねー。
白米に関してもそうですが、特に食べたいけど我慢してるってわけじゃなくて、食べたいと思わないのです。
不思議ですよねー。人間の脳って!
砂糖の中毒性やグルテンの中毒性という点も、身をもって実感しています。
それに、パンを食べなくなったせいか、鼻炎がかなり軽くなりました。私はいろんなものにアレルギーがあって年中鼻炎なのですが、最近は鼻炎も自体も鼻炎による辛い後鼻漏もほとんど無いんです!
これもまた、すごい効果てきめんですよね。
グルテンと砂糖・・・恐るべし!
あ、あと牛乳も同時に辞めたので、その効果も何かしらあるのかもしれません。快便だし。
何年か前に、白砂糖のみを控えるという食改善をしたことがあるんですが、その時は正直言って特にこれと言った効果は表れませんでした。
今回、砂糖はもちろんのこと「糖質」というもの自体を制限したところ、あらゆる良い変化が身体に訪れました。
もちろん、悪い影響もたくさん出ているんですが、それはいわゆる好転反応というやつだと思うのです。
やはり、砂糖だけじゃなく果糖も含めた甘味はすべて摂るべきではないし、糖質自体をある程度制限しないと、健康効果は得られないということですね。
このまま糖質制限を続けていって体調がどんどん良くなって行けば、糖質制限の良さや、砂糖や糖質の不必要さが身をもって証明できると思います。
今後も身体にいろんな変化があるかもしれませんが、無理をせず自分の身体と向き合って、自分に合った食生活を実践していきたいと思います!
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