愛知は発酵天国! 愛知県の醸造蔵巡りをしてきました。

愛知県には、味噌・醤油・酒・味醂・酢などの発酵食品を醸造している蔵が数多くあります。

中でも、南部の知多半島には、豆味噌・たまり・味醂・酒などの蔵がひしめいており、発酵好きにはたまらない見どころ満載の地域です。

今回は、岡崎市の油脂会社から始まり、武豊町、碧南、そして蟹江町の蔵を巡る、醸造蔵巡りツアーに参加してきました!

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太田油脂株式会社 さん

まず初めは、岡崎にある太田油脂さん。しょっぱなから発酵でも蔵でもないですが、歴史ある老舗の搾油メーカーはなかなかの見ごたえがありました。

醸せ師ツアーも歓迎されている様子♪

太田油脂さんは、日本で最初に「えごま油」を食用に開発した会社。搾油は、溶剤抽出法ではなく圧搾法で搾られています。

見学はちゃんとしたコースが設定されており、まず初めに会社概要や植物油についての説明、次に実際の生産工程を少しだけ覗き見ることができる工場見学、そして最後に油の搾油体験ができるというものです。

こんな搾油機で、ゴマ油の搾油を体験させていただきました。

油を搾るのには思っていたよりも力が必要で、植物から油を摂るということの大変さが実感できました。

色々な油のテイスティングもさせていただけましたが、舐めただけでは油の種類ってなかなか判別つかないですね。

どれがどの油か?クイズ形式で当てていったのですが、ほとんどハズレました(;´∀`)

太田油脂さんの「えごま油」は、小分けになっているものが使いやすくておススメです!
↓↓


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瓶入りもあります↓


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中定商店 さん

愛知県武豊町は、醸造の郷とも言われている地域で、狭いエリアに「たまり」や「豆味噌」の醸造蔵が林立しています。

今回伺ったのは「中定商店」さん」。

ここの「たまり」は本当に美味しい!一度食べたら「たまり」の常識が覆り、病みつきになるほどの美味しさです♪

年季の入った大きな木桶で仕込まれる、たまりと豆味噌。味噌とたまりは別々に仕込み、それぞれ乗せる石の大きさも違うし桶に仕込む際の方法も微妙に違っています。

100年物の木桶は表面が風化しており、繊維の中に微生物が入り込んでいるそうです。

麹室も覗かせていただけました。種麹は「ひぐちもやし」さんのもので、豆味噌造りに適したアスペルギルス・オリゼー。

とっても良い香りです。

  

昔ながらの古い道具を、大切に使われていますね。

梯子で木桶に上り、中を見せてもらえます。「たまり」は一般的な濃口醤油などと違い、櫂入れをしない代わりに、汲み掛けという作業を行ってもろみの中を循環させます。めずらしい製法なので、この汲み掛けの作業を実際に見ることができるのはとても貴重な体験です。

↑こちらはまだ仕込んで間もないもろみ。この後、石を積んでいきます。

小さなお子様連れでも、快く見学させていただけました。

今回は二度目の見学でしたが、改めて感動する場面がたくさんあり、本当に見ごたえのある蔵です。

中定商店さんの豆味噌とたまりは、ホームページから購入することができます↓↓

杉浦味醂 さん

こちらも二度目の訪問になりますが、社長の杉浦さんの熱いトークは以前と変わらず。むしろパワーアップされておりました!

みりんに対するアツい思いが伝わってきます。

味醂を搾る工程などの見学はできませんでしたが、タンクや機械などの設備は見せていただけました。

和食の調味料「さ・し・す・せ・そ」が全て揃うのは愛知県だけ。杉浦味醂さんのある碧南には今でも、みりん蔵が5軒、白醤油の蔵が3軒あります。味噌は豆味噌蔵がありますし、砂糖はクルルマークの「イトチュウ」、酢は半田の「ミツカン」、塩は現在はありませんが昔は三河湾などに塩田がありました。

碧南の地に味醂蔵が多く存在するのは、綺麗な水と穀類が豊富にあることと、麹を作りやすい温暖な気候のためだとか。現在は5軒になりましたが、戦後は約25軒の蔵があったそうです。

江戸時代には200軒以上の日本酒蔵があった三河地域ですが、その当時、酒造の工程で副産物としてできる酒粕を木桶の中に放置していたら偶然にできたのが粕酢で、それが「ミツカン酢」の始まりでした。

酒粕を蒸留して作る「粕取り焼酎」を作ったのが「九重味醂」。その粕取り焼酎を使って作った味醂が、三河みりんの始まりです。「三河みりん」というと有名なパッケージからも「角谷文次郎商店」さんの味醂だと思われがちですが、この地域でこの製法で作られている味醂は全て「三河みりん」ということになります。

なので、杉浦味醂さんの「愛桜」ももちろん「三河みりん」。


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この、濃いー色の味醂がすごく美味しいんです♪

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日東醸造 さん

足助仕込みの「しろたまり」で有名な日東醸造さんでは、しろたまりの仕込をさせていただけます。仕込んだしろたまりはお持ち帰りでき、約3ヶ月の熟成で使うことができます。

しろたまりの小瓶もお土産にいただけ、とってもお得な気分♪

愛知県でしか作られていない、めずらしいお醤油である「しろ醤油」。その中でも「しろたまり」は大豆を一切使わず小麦のみを使用して作られています。そのため醤油には分類されません。塩分が強く独特の味わいを持っている「しろたまり」ですが、使い方を工夫すると色々な楽しみ方をすることができますよ♪


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甘強みりん さん

蟹江町にある「甘強酒造」さんは、140年の歴史を持つ老舗の味醂・酒蔵です。

みりん作りに使用するもち米は、地元産の無農薬有機米の栽培している農家と契約し、安心安全なものを選ばれており、製法はもちろん原料にもこだわりが感じられます。

 

歴史のある建物も圧巻。

こちらの都合で見学の時間がほとんどなかったのにも拘わらず、社長はとても丁寧にわかりやすく製造過程などの説明をしてくださいました。

こちらの会社は、外観の素晴らしさだけでなく、社長の人柄や社員の方の心地よいおもてなしが抜群に素晴らしく、とても良い企業なんだなということが伝わってきました。

↑自動製麹機は、温度を見て風を送ったり撹拌したりという作業を自動的に行ってくれます。

 

整然と並べられた機械の数々。木桶も迫力ありますが、こういった機械もかなり見ごたえがありますね。

たくさん並んだタンクを上を歩いて見学していきます。

この、もろみが絞られて美味しい味醂になるんですね! 甘強みりんさんも三河みりんと同じで、粕取り焼酎を使われています。

↑搾ったあとの「みりん粕」。

  

清酒の貯蔵には、琺瑯のタンクが一番適しているそうです。ステンレスのタンクだと鉄の成分が溶け出る可能性もありますが、琺瑯だとそれが無いからだそう。

現在はステンレスのタンクが主流で、琺瑯のタンクが使われているのはめずらしいため、こちらのタンクはとても貴重なものです。タンクには、それぞれ酒税法で定められた記載事項とナンバーが書かれており、ちゃんと管理されているようです。

「登録有形文化財建造物」にも登録されている立派な外観の建物、手入れの行き届いた製造工場、人柄の良さがにじみ出ている社長、笑顔が素晴らしい社員の方々。ここで作られる味醂は絶対に美味しいに違ない!と思うほど、素敵な場所でした。

みりんと、西京漬床のお土産もいただき、大満足の蔵見学でした♪

もっとゆっくり時間をかけて見学したかったので、甘強みりんさんにはまた伺いたいと思います!


甘強 昔仕込本味醂 1800ml


甘強みりん 黒みりん 180ml


甘強 昔仕込本味醂 600ml

この手の商品は大抵、添加物や化学調味料満載なものが多いですが、こちらはとってもシンプルな原料で素晴らしい商品です↓↓


甘強みりんの西京漬床 300ml

愛知の発酵ツアー。新たな発見がたくさんあり、とても勉強になりました。

醸造蔵の見学、とってもおすすめですよ♪
(*´▽`*)

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